韓国生活

韓国の結婚ビザ(F-6)を賢く準備する方法

韓国人と結婚した外国人が、韓国で合法的に長期間一緒に生活するためには、F-6ビザ(結婚移民ビザ)の取得が必要です。でも、ただ結婚しただけではビザは発給されません。韓国政府による厳しい審査と多くの書類提出が求められるため、しっかり準備することがとても大切です。

この記事では、F-6ビザ(韓国結婚ビザ)を取得するための条件、必要書類、申請手順、審査基準、よくある質問まで、最新情報をもとに詳しく解説します。


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F-6ビザとは?

F-6ビザは、韓国人と結婚した外国人が韓国で生活できるようにするための結婚移民ビザです。国際結婚をしたからといって、自動的にこのビザがもらえるわけではありません。韓国政府に婚姻届を正式に提出し、受理された状態で初めて申請が可能となります。

また、結婚の「真実性」がとても重要視されており、偽装結婚は厳しく審査・拒否されます。


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申請資格

  • 韓国人と正式に結婚し、韓国政府に婚姻届を提出・受理された外国人配偶者
  • 結婚が真実であることを証明できること(交際の経緯、結婚写真、通話記録など)
  • 過去5年以内に他の外国人配偶者を「結婚目的」で韓国に呼び寄せたことがある場合、新たな招請が制限される場合があります

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F-6ビザの主な要件

1. 婚姻届の提出

  • 海外で結婚した場合でも、必ず韓国の行政に婚姻届を提出しなければなりません。

2. 住居要件

  • 実際に夫婦が同居するための住宅が必要であり、賃貸契約書や登記簿謄本などの書類で証明します。

3. 所得要件(2025年基準)

  • 招請人(韓国人配偶者)は、直近1年間の所得が一定基準以上である必要があります。
    • 2人家族:年間23,595,948ウォン以上

4. 言語要件

  • 外国人配偶者が基本的な韓国語での意思疎通が可能であること。以下のいずれかで証明できます:
    • TOPIK(韓国語能力試験)成績
    • 韓国語教育修了証
    • 大使館での面接結果

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提出書類一覧

区分必要書類(例)
共通ビザ申請書、パスポート(原本・コピー)、証明写真、申請手数料
招請人(韓国人)招請状、身元保証書、基本証明書、家族関係証明書、婚姻関係証明書、住民登録謄本、所得証明、信用情報照会書、住居証明書、健康診断書、国際結婚案内プログラム修了証など
外国人配偶者結婚背景陳述書、出生証明書、犯罪経歴証明書、健康診断書、結婚証明書(海外婚姻時)、韓国語能力証明書など

※書類は基本的に3か月以内に発行されたものが必要です。外国語の書類は**翻訳+公証(または認証)**が求められることがあります。


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申請の流れ

  1. 婚姻届提出(韓国政府に提出)
  2. 書類準備(全ての必要書類を用意、翻訳・公証含む)
  3. ビザ申請
    • 海外在住者:現地の韓国大使館または領事館
    • 韓国滞在中:韓国国内の出入国管理事務所
  4. 面接・審査
    • 結婚の真実性に関する面接
    • 必要に応じて追加書類の提出要請あり
  5. ビザ発給
  6. 入国・滞在開始
    • 入国後90日以内に外国人登録証の申請が必要

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審査基準と注意点

結婚の真実性

  • 写真、SNSのやりとり、電話記録などで「本物のカップルである」ことを証明します。
  • 偽装結婚の疑いがある場合、厳しく調査され、ビザが拒否されることがあります。

所得・住居条件

  • 所得は国税庁発行の公式証明書でのみ証明可能。手渡しの給与や現金収入は基本的に認められません。
  • 住居は賃貸契約書や所有証明などで正式に証明する必要があります。

不許可の主な理由

  • 書類の不備・不足
  • 記載内容の虚偽
  • 所得や住居要件を満たさない
  • 結婚の真実性に疑問があると判断された場合

申請制限

  • 招請人が過去5年以内に他の外国人配偶者を招請していた場合、新たな招請が拒否される可能性があります。

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最新の所得基準(2025年版)

世帯人数年間所得要件(税引前)
2人(夫婦のみ)23,595,948ウォン
3人30,152,118ウォン
4人36,586,638ウォン

※「世帯人数」には住民登録票上の同居家族が含まれます。


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その他の重要ポイント

  • ビザ発給後90日以内に外国人登録証を必ず申請しましょう。
  • 審査・発給には通常1〜3ヶ月程度かかります。
  • ビザが拒否された場合、6ヶ月間は再申請できません。

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よくある質問(FAQ)

Q. F-6ビザは結婚すれば必ずもらえますか?
A. いいえ。婚姻の真実性や所得、住居などの条件をすべて満たして初めて発給されます。

Q. 書類はすべて韓国語で提出しなければなりませんか?
A. 外国語の書類は韓国語への翻訳と公証が必要です。大使館や翻訳事務所に依頼するのが一般的です。

Q. 面接ではどんなことを聞かれますか?
A. 出会いの経緯、同居状況、家族の反応など、結婚の自然さや信頼性に関する質問が多いです。

Q. 招請人の所得が要件を下回っている場合はどうなりますか?
A. 原則としてビザは発給されませんが、補足資料の提出や特別審査で考慮される場合もあります。


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まとめ

F-6ビザ(韓国結婚ビザ)を取得するには、以下のポイントをしっかり確認&準備することがカギです:

  • 正式な婚姻届けの提出(韓国側で必要)
  • 所得・住居・言語の条件をクリアすること
  • 書類の正確さと真実性を重視
  • 偽装結婚とみなされないように証拠を明確に準備
  • 不明点は大使館または行政書士に相談

結婚ビザは一生を共にする大切な一歩。確実に準備して、パートナーと一緒に安心して韓国での新しい生活を始めましょう。

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